十牛図について

十牛図について 十牛図
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神通川の流れのように、人生も流れていきます。
川面には泡が流れますが、その底には変わらぬ清流があります。清流には水の真髄があります。
同じように十枚の絵で構成された十牛図にも人の真髄があります。
牛はなんでしょう?あるがままの自分を意味しています。

十牛図〜十枚の絵の流れ

     十牛図 牛が逃げているとはどういうことか。 「十牛図」尋牛>

ある日、飼っている一頭の牛が牛小屋から逃げ出したことに気づいた牧人は、野を歩き、川を渡り、山を越えて、その牛を探し求めています。ただ一人で・・・
(彼は「自己究明」の旅に出かけたのです)。

牛の足跡とはなにか。 「十牛図」見跡(けんせき)

「もう牛は見つからない」とあきらめていた牧人が、ふと前方に目を落とすと、そこに牛の足跡らしきものを発見しました。「ああ、牛は向こうにいるぞ」と牧人は喜んでその足跡をたどって駆け寄っていきます。

なにが牛を見るのか。 「十牛図」見牛(けんぎゅう)

牧人は、とうとう探し求めている牛を発見しました。

牛は前方の岩の向こうに尻尾を出して隠れています。牛が驚いて逃げ出さないように、牧人は足をしのばせて牛に近づいていきます。

牛を捕らえる綱とはなにか。 「十牛図」得牛(とくぎゅう)

牛に近づいた牧人は持ってきた綱でついに牛を捕らえました。ふたたび逃げ出そうとする牛を、牧人は渾身のカをふりしぼって自分の方に引き寄せして、牛との格闘がはじまりました。

牛を飼いならすとはなにか。 「十牛図」牧牛(ぼくぎゅう)

牧人は暴れる牛を綱と釈とで徐々に手なずけます。牛はとうとう牧人の根気強さに負けておとしくなりました。もう牛は二度と操れることも出すこともありません。

牛に乗っているとはなにか。 「十牛図」騎牛帰家(きぎゅうきか)

牧人はおとなしくなった牛に乗って家路につきます。牛の堂々とした暖かい背中を感じつつ横笛を吹きながら。

まどろんでいるとはなにか。 忘牛存人(ぼうぎゅうぞんじん/ぼうぎゅうそんにん)

とうとう牧人は自分の庵に帰り着きます。牛を牛小屋に入れてほっとした牧人は、庵の前でのんびりとうたた寝をしています。静寂の中、安猪の気持ちにひたりながら休息しています、(牧人は「生死解決」をほとんど成し遂げたのです)。

空白とはなにか。 十牛図」人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう/にんぎゅうぐぼう)

うたた寝をしていた牧人が突然いなくなりました。あるのは、ただ空白だけ。牧人になにが起こったのでしょうか。

 美しい自然とはなにか? 「十牛図」返本還源(へんぽんかんげん/へんぽんげんげん)

空の世界からふたたび自然がもどってきました。牧人の中に根本的な変革が起こったのです。牧人は自然のようにすべてを平等視して生きることができるようになりました。

人が往来する場所で「生きる」とはなにか? 「十牛図」入鄽垂手(にってんすいしゅ)

牧人はふたたび人間の世界に立ち帰りました。行き交う町の中に入った彼は一人の童子に手を差し伸べています。牧人はとうとう「他者救済」という彼が目指す最高の境地に至ったのです。

出典:十牛図入門―「新しい自分」への道 (幻冬舎新書)

本当に生きるために。

「もう大人なんだから分別のある行動をしなさい」といいますが、仏教では「分別」を良いことと考えてはいません。

分別とは迷いのなかにいる証しであって、六大煩悩から脱却できていない戒めるべき状態を指す言葉として使われています。

対象を識別していく頭の働きを分別としています。つまり一般に使われている意味と同じです。

この行動は善、あの行動は悪、というように、頭で判断して識別するのが分別。

意味がねじれてしまうのは、ここから先にあります。

識別(分別)するが、それは実際(本当)にあるのではなく、頭の中であると思い込んだ(妄想)に過ぎないではないかと考えると分かりますよね。つまり「誤り」なのです。

幸せだ不幸だと考えても、ないものをあるように考えている自分の思い込みにすぎない。

頭で判断するのではなく、全体で捉えなさいという教えです。

そうすると、「善くもあり悪くもあり」となります。

つまり分別をつけていると、幸せになりたいと思えばこそ、怒りや欲のとりこになり不幸になってしまいます。

そうでなくとも、潜在意識にはネガティブな想いがあるので、それと結びついて、ますますネガティブな考えが蓄積されます。

年中、他人の悪口を言ってる人がいますが、長年の蓄積で、考える前に分別しているのです。このような場合、「もうお爺さんなんだから分別せずに行動をしなさい」と諭してあげたほうが良さそうです。(笑)

六大煩悩

貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)・慢(まん)・疑(ぎ)・悪見(あっけん)という、6種類の煩悩です。

実は、最初の3つである貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)は「三毒」と言います。
それに後半の3つである慢(まん)・疑(ぎ)・悪見(あっけん)を足して「六大煩悩」と言われています。

 

まとめ

人生100年時代の現在、長い人生をよりよく生きるには「ライフスキル」を身につけていることが大きな力になります。

ライフスキルはWHO(世界保健機構)が推奨するスキルですが、その基本は「マインドフルネス」に発見できます。

室町時代に中国から伝わった「十牛図」

牛はとっても大事な動物という意味で「真の自分」を表現しています。

「十牛図((じゅうぎゅうず)」は、禅を学ぶ人の教材として使用されます。

  • 自分とは何者か
  • 自分は何のために存在しているのか(いかに生きるか)
  • 他者のために生きる

「十牛図」には、自分の存在価値、人生の意味を見出すプロセスが描かれています。
幸せとはなにか。禅を超えた人生の教科者といっても過言ではありません。

「十牛図」の解説は、ますます解りやすくなります。

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