人生の重要なステージであなたを苦しめライフプランを破壊する認知の歪み禁止令がどのようにしてあなたを支配しているのか。
冷静なあなたがあなたと家族のために立案したライフプランと幼児期から繰り返し潜在意識で描いてきた人生脚本(=すでに予定したストーリーを衝突させて、「いまここ」を不適切、不誠実な企てに導く13の禁止令をご紹介します。

100年時代のライフプランを破壊する禁止令

自身の育てなおしに役立つ交流分析の研究と認可のための協会、国際交流分析学会(ITTA)の会長も務めたアメリカの医学博士グルーディング夫妻は、人生のいまここに大きな影響を与える親から子供に埋め込まれる13の禁止令を紹介しています。
  1. 実行するな
  2. 存在するな
  3. 自分自身であるな
  4. 自分の性であるな
  5. 子供であるな
  6. 成長するな
  7. 成功するな
  8. 重要であるな
  9. 所属するな
  10. 近づくな
  11. 健康であるな
  12. 考えるな
  13. 感じるな
ライフプランを破壊する「認知の歪み」10の事例
認知とは「その人の物事の考え方、事実のとらえ方」のことです。認知が歪んでいると、うれしいことでも悲しくとらえてしまう。それだけではありません。より深刻なのは、自分の捉え方が正しいと信じてしまうので、単純なことが複雑になります。認知の歪みは、

13の禁止令

幼児が生活環境と体験から感覚で深層心に取り込んでしまう人生脚本に組み込む「〜するな」のメッセージは、非言語が中心です。

13の禁止令は子供の信条に深く刻まれるので、成人しても意識されることはない危険なものです。(仏教ではこれを「執着心」として重視しています)

1.実行するな

恐怖心の強い親から伝えらる禁止令です。

親自身が恐れているので、子どもなら一般的にしたがることをやらせないことで、無事をキープします。わかりやすくいえば「過保護の親」がそうです。

「木登りなんてやめなさい.危険でしょ!
「あの子と遊んではいけません」
「怪我するからやめなさい」など

行動を規制されるたびに子どもは「自分は何もしないほうがいいんだ
禁止令を自己暗示として取り込んでしまいます。

子どもが成長するにつれて、この親たちは子どもがやりたいと言い出した全てに心配し「よく考えてからの方がいいのではないの」と引き延ばし続けて、させないようにします。

やがて子供は、なにごとに対しても決断できなくなり、指示してくれる誰かを探すようになります。それでも安全と解ったことしか決断しなくなります。

零細企業の経営者に多く見受けることができるタイプなのは、常に親子代々、安全優先で経営を続けてきた結果です。変化が乏しい時代では有効ですが、やがて危機に対応できなくなります。

2.存在するな

「存在するな」は禁止令の中でも最も危険で致命的なメッセージです。

「おまえさえいなければ、こんなところに住んでいないんだけど」
「おまえさえ生まれなければお父さんと結婚しなかったのに」

もし、こんな風に言われたらどんな気分になるでしょう?
この手のメッセージは、言葉で言われることもありますが、多くは非言語で聞くことになるでしょう。手荒な扱いを受ける、怖い顔をされる、大声で怒鳴られる、酷い場合に身体的な虐待行為をされるなどがそうです。

離婚してひとり親状態のときに、同棲した男性が安心できる相手でなかった場合などに、不安とイライラから子どもあたってしまうのはよくあるケースです。こんな場合、「おかえさえいなければ人生をゼロからやり直せるのに」と思うと、態度の出てしまう様子は想像に容易いでしょう。

3.自分自身であるな

禁止令「自分自身であるな」は、「自分の性(男or女)であるな」とよく似ています。
この禁止令があると、自分の性や自分自身に自信が持てなくなりますが、性に関しては次に譲ります。
「自分自身であるな」では、自分に自信がなく、つねに比較してしまい、

  • まわりの評価や常識、世間体に左右されやすい
  • 自分の欲求を言えない、
  • 頼みごとができない。
  • 人を優先して、自分は後回ししてしまう。

など、傾向が強く見られる特徴があります。

この背景には「自分自身であるな(抑えなさい、欲しがるな、我慢しなさい)」という禁止令が発動してるかもしれません。

親が苦労している姿、我慢している姿、「我慢しなさい」と言い聞かされてきたことなどが、強く残って、自分の欲求が何なのか、混乱しても分からなくなってしまう場合もあります。

4.自分の性(男or女)であるな

「自分の性(男or女)であるな」の禁止令は、親が望んでいたのと違った性に生まれた子どもに最も多く与えられるものです。

もっとも有名な事例は、文豪アーネスト・ヘミングウェイではないでしょうか?
ヘミングウェイは男性的な作家として有名ですが、意外にも幼少の頃は女の子のように育てられました。

ヘミングウェイの父は、銃を教え、釣りを教え、男性の規範を教えたようです。
一方、母親グレイス・ホールは裕福な家の出身で女の子を欲しがっていました。

母親は、長男アーネスト・ヘミングウェイに4歳まで姉と同じ服装で女の子の格好をさせました。
「双子の姉妹」という虚構にご満悦。そのために母親は姉のマーセリンを1年余計に幼稚園に通わせています。さらにヘミングウエイを女の子の名前(エルネスティーン)で呼んだそうです。

父から教わった規範もあり、成長に伴い引き裂かれた性から自分を奪い返すかのように無鉄砲な行動が続きます。戦場では銃弾が飛んでくるなかで平然と昼食を摂っていたといいます。男性的なイメージとの葛藤は続き、マラリア、炭疽病、肺炎、赤痢、皮膚ガン、肝炎、貧血症、糖尿病、高血圧症、躁鬱病、2回の飛行機事故、腎臓破裂、脾臓破裂、肝臓破裂、脊椎骨折、頭骨骨折。血と怪我の災難を繰り返し、最後は父親のように銃による自殺で人生を終えました。

彼のように、ひとつに限らず、複数の禁止令を受ける場合が少なくありません。

事例

養育者から「男であるな」というメッセージを受け取ってしまった男性は、それが原因で小学校時代にいじめられ、中学、高校も「自分は異常である」「生きている価値がない」と思い悩んで過ごすことがあります。

大学生の頃に精神科を受診し、結果的に「性同一性障害」と診断されました。

その後、ホルモン治療を受けて女性に近い外見を得て、ゲイのコミュニティーに参加するようになり、ようやく居場所を見つけたと安堵しています。

・女の子を欲しかった3人息子の母親
4番目も息子の場合、
この息子を「娘に仕立て上げる」

・男の子を欲しかった4人娘の父親
5番目に生まれ5女に男の子のように
フットボールやサッカーのやり方を教える。

・女の子だけが大切にされる家族の場合
 「男の子であるな。さもなければ、お前には何もしてあげないよ」と決めつけ、育てた場合、
自分の性同一性に困難が生ずる。

5.子供であるな

禁止令「子どもであるな」は、年長のの子どもに向かって「弟や妹の面倒をみろ」と命令する親から発出されます。

早期に子どもの躾をなど、子どもの能力に見合わない要求をしてしまうのには、子育てに強いストレスがかかった環境も考えられます。態の良い「ネグレクト」といってもいいかもしれません。

子育て環境が「ワンオペ育児」つまり頼れる人がいなくて、一人の負担にのしかかっている可能性があります。

まだまだヨチヨチ歩きの子どもにふさわしくないことを要求し、ストローク(ごほうび)を与えることを繰り返していると、子どもは「愛されるためには背伸び(我慢)しなければならない」を学んでしまい「亜着障害」「パーソナリティ障害」の原因もなります。

 

6.成長するな

禁止令「成長するな」は「子どもであるな」との禁止令と逆に、いちばん年少の子に向けて発出されるメッセージです。

また思春期(8歳〜)に入ったが娘に対して父親が性的な関心から、恐れを感じて、成人女性を模擬したような服装、行為、化粧を阻止あるいは禁じます。

さらに娘が肉体的に成熟し始めると、肩に触れる、抱きしめたり等の身体的なストロークを一切やめてしまいます。

娘は、このようなメッセージを通じて、「これ以上、成長するな、成長すると愛してやらないぞ」と受け取ります。

7.成功するな

自己否定の強い父親から投げこまれる禁止令「成功するな」の背景には、隠された嫉妬(自己否定)があります。

交流分析で掲げる人間心理の基本は
I’m OK ,You are OK (人はみんなOKである)です。

これ以外のパターンには
I’m OK,You’re not OK.(自分は肯定、他者はダメである)
I’m not OK,You’re .OK,(自分はダメ、他者はOKである)
I’m not OKYou’re not OK.(みんなダメだ)

があります。成功するな」のメッセージを出す親は、I’m OK ,You are OK (人はみんなOKである)以外のパターンの間を揺れ動き続けます。核心は、I’m not OKなのです。

生活場面では、息子を負かしていた父親が、息子が勝った途端ゲームをするのを止めてしまいます。
子どもは、親の態度の様変わりに「俺に勝つな、さもなければ愛さなくなるぞ」と言語外のメッセージを感じます。

自己否定感が強い人は、一段下の相手に対して、完全主義を振り回します。
「お前は何一つきちんとできない」という非言語メッセージを出す瞬間、優越感を感じることができるのです。

繰り返されるこれらは「成功すると嫌われる」に発展、「成功するな」と解釈されます。

8.重要であるな

禁止令「重要であるな」は、大人の会話に割り込んだときに「子供は黙っていなさい」といわれた。

大人がするような表現をすると笑われたり、からかわれたりすることで、自分は「重要でない」と解釈するように発展する。

そう感じると大人のすることに関わってはいけないと思い込み、自分は家族でありながら、門外漢のように感じて、重要でないポジションをキープしようとします。
重要なことには口に出さない態度を貫くようになってしまいます。

9.所属するな

両親が、自己否定感を強く持っていると、子どもや近所の人に、悟られたくないので、優位性を示したくなります。
本当はここに住んでいるのに、ふさわしくない人間だと誇示したくなるのです。
自分たちはどこかほかの場所にいるべきだという態度をとり続けていると、子どもは自分がどこに属しているかを知るのが難しくなります。
両親の態度から「属するな」というメッセージを受け取ってしまうのです。

この禁止令は幼少期に家族内で決断されることもありますが、小学校や中学校での集団生活で決断することも多く「一匹狼的なヒーロー」に親近感を感じ理屈にならない理屈に共感してしまう癖が出るようになります。

成人して、どこにいても、集団にいながらも、居心地の悪さを感じて、何故か自分だけ属していないような不安定感が拭えなくなります。
同時に社会的にうまくやれない親の姿をモデルとしてしまう場合もあります。

10.近づくな

親から「忙しいからダメだ」と言われた。「静かにしろ」と言われた。「後でしてあげる」・・・と親から距離を置かれたり、避けられたりすることが多くあると、人に近づくと迷惑だと思い込んでしまうようになります。
身体に触れられることが少なく、ポジティブなストロークが足りないと、子供はそれをやがて「近づくな」と受け取ります。

さらに、子供が親しみを持っていた親が死んだり、離婚して側にいなくなると、子どもは「近づいたところで、どうせいなくなってしまう」と結論を出して、親しくなったり近づいたりしないと決断して、認知の歪みを強めてしまいます。

特にご商売をされている家庭では普通によくあることです。しかしこういう体験は、人と距離を置くようになります、気遣いが強くなりがちで、気楽に他人に相談ごとや本心を出せなくなります。

  • 1人で何とかしようとする
  • 他人と親密になりにくい
  • 壁をつくってしまう
  • 自分が我慢すればいいと考えてしまう
  • 遠慮(気づかい)しない人が理解できないと思ってしまう

というような方は、『近づくな』という禁止令が発出されているかもしれません。

11.健康であるな

子どもが病気のときにストローク(ごほうび=愛情)を与え、健康なときにはまったくストロークを与えない両親は、気づかないうちに、子どもに対して「健康であるな」というメッセージを与えています。

その結果、子どもは親からの愛情をもらう為に病気であることを選択・決断します。
現実にドクターが「病名」をつけるほど、しっかり病気になることは珍しくありません。

病は気からなんだと思い知らされる禁止令です。

12考えるな

禁止令「考えるな」は、「お前が考えるように考えるな、私が考えるように考えろ」という形でメッセージが届きます。

特に考えていけないことは、限定されていて、お金、勉強、仕事、性的なこと、遊びなどについて、勝手に考えるな、それは親が考えることだから、自分で考えてはいけないとなんでも親が決めてしまいます。その結果、子どもは、考えることをやめてしまいます。

過保護のように映ることも少なくありませんが、「自分はまだ子どもだから、周りがすべて考えてくれる」と思い込む危険があります。

この背景には、「規範的な親と従属的な子ども」という関係があり、子どもが考えることを劣っていると決めつけている親に見られる禁止令です。

愛情不足と過干渉が混在していると、不安が強く人に頼らないと自分を支えられないのに、頼っている人には厳しくなりアラ探しばかりをやってしまうようになります。

この禁止令が働いている家庭で育つと、主体的、自主的に動けず社会に出ても「いちいち言わないと自分で動かない」と周囲をイライラさせることになりやすく、チャレンジ精神が乏しくなります。
対人恐怖の人に多いパターンで、自律が苦手になりやすいので、人生脚本を再定義するのが良いでしょう。

13.感じるな

転んで、痛くて泣いているのに無視される、
ストロークの代わりに「我慢しなさい!」と抑え込まれる。

素直に欲求や感情を出せない人の原因となる禁止令です。
自分の感情を抑えこむのが癖になり、物事に無関心・無感動を装うようになってしまいます。

人生脚本に埋め込んでしまうと、自分の感情・感覚に鈍くなり、人生は混乱します。

泣いたり、怒ったりがなくなるわけではありませんが、不適切な状況で起こる、わざとらしく感じられるのも特徴です。作っているのではなく、自然な発露を抑え込んできたので、思いと感情が一致しなくなり、考えてからでないとできないズレが生じてしまうのです。

声に抑揚がない、表情に乏しい人は、この禁止令の影響を受けている可能性があります。

禁止令に付け足しされるもうひとつの禁止令

 

禁止令を伝えたうえで、更に「おまえがそうすれば、私はそうしなくて済む」という付け足しが行われています。

これら「するな」に対して、頻繁に実行を促す言葉が子供に与えられます。

  1. 完璧であれ
  2. 他人を喜ばせよ
  3. 努力しろ
  4. 強くあれ
  5. 早くしろ

これらは禁止令に拮抗するという意味で拮抗禁止令と言われています。

禁止令と拮抗禁止令の間で、子供は「他人を喜ばせている限り、存在(生きていて)いい」と思うようになります。つまりやりたくないことを受け入れて暮らすことを当たり前のように感じてしまうのです。

このような人の場合、ひとりでゆっくり過ごしたくても、実際にそうしていると罪悪感に苛まれ、家族サービスや、仕事仲間やお得意先にのために活発に動きます。しかし本意ではないのでストレスから病に倒れるようなことになります。

潜在意識で繰り返し描いてきた人生の目的(人生脚本)を達成することになります。

ネガティブな人生脚本を「ライフプラン」で再定義する

 

これらの禁止令の影響を強く受けている人は、ネガティブな人生脚本を持ってしまいがちです。人生脚本はドラマと同じく劇的なクライマックスがあります。

ほとんどの人は、そこで「なにがそうさせたのか?」と自省しますが、時すでに遅しの状態になります。

人生脚本とは、PACモデルの繰り返しの結果でしかないのです。繰り返ししているのが幼児期に決断した人間関係のありかたです。

上の画像で示したようにPACモデルは、親子それぞれにPACがあります。

禁止令は、両親が苦痛や不安を感じた状態で、親の「子どもの自我状態」(C)から、「子どもの自我状態」(C)に気づかずに発信するメッセージで、その子の本来の生き方を拘束し、脚本の形成に加担するものです。

一般的に「子どもの幸せを願わないものはいない」と思われがちですが、実際には児童虐待が行われます。正確に言えば子どもの幸せを願いながら、児童虐待を行っているわけです。

その原因は、両親が苦痛や不安を感じたときの行動にあります。

つまり子どもが禁止令を受け入れてしまうのは、(子どもを思う)強力な感情を伴って与えられたせいだと言えます。このため子どもはどうしてよいかわからないまま、繰り返されるメッセージをファンタジーを選択するように受け入れてしまうのです。

この段階では、子どもの人生は親の元にあるので、実害は少なくファンタジー的です。
それが懐かしい体験となるので、子どもは慣れ親しんだ感情としてなんども空想し体験してしまいます。
こうじて一方で冷静で客観的なライフデザインに裏付けされたライフプランを持ちながら、禁止令を埋め込んだ人生脚本(=人間関係の仕方)は日常で繰り返され、実際に人生脚本通りに歩んでしまいます。

ふと、本当の自分はどんな自分という迷いを持ちますが、早いテンポで動く現実社会は、押し流してしまいます。

一般社団法人いきいきゴエス協会は、ライフプランで自分を再定義することをオススメしています。

「やるな」という禁止令を埋め込んだ人生脚本から脱却して、やる」を埋め込む「ライフプラン」への変更です。
人生100年時代にふさわしい脚本は、あなたが自分の手で描くことを応援します。

ライフプランを破壊する「認知の歪み」10の事例
認知とは「その人の物事の考え方、事実のとらえ方」のことです。認知が歪んでいると、うれしいことでも悲しくとらえてしまう。それだけではありません。より深刻なのは、自分の捉え方が正しいと信じてしまうので、単純なことが複雑になります。認知の歪みは、

まとめ

禁止令とは「閉じ込められた世界」にいるようなものです。
禁止令の外の世界はどうなっているのかと疑問を持つのが気づきです。
気づけば、疑問をクリアするために、壁、扉の向こうに行くと外の世界を知ることができます。
ライフプランとは、自分の外の世界です。はじめはイメージすらできないかもしれませんが、ひとつひとつ体験することで、理解ができ、コツもわかってきます。世界が広がります。禁止令を埋め込まれた人生脚本はライフプランを破壊します。